プロジェクト仁王門は、オランダから奥出雲町横田に帰還した2体の仁王像の「門」を創造する日蘭アートプロジェクトです。
目標はそこまでの道のりが大事である。

なぜ「仁王門」という名に

このプロジェクトの「門」には、寺の「正門」、「演壇プラットフォーム」、思いやりと智恵、人智への「入口ポータル」という三つの意味合いが含まれています。


私たちは、この「門」が持つ概念の具現化に重点を置いて、仁王像に「門」をどのような形で還元できるかを模索し、再び、日蘭両国の様々な組織、参加者、そして横田の皆さんと一緒に取り組んでいきます。門の概念を柱として、私たちは、仁王像のかつての住処であった土地と空間を拠点に、ワークショップ、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)、文化交流、対談など様々な活動を展開していきます。
「NIO」とは、英語で新しいという意味があり、NIO-MONには「新しい門」と「仁王像の門」という二つの意味が込められています。勿論、NIO-MONは寺の敷地内の門であり、仁王像の家でもあります。


2015年、オランダ人アーティスト、イェッケ・ファン・ローンが横田の寺の門を訪ね、「ありがとう」「仁王像はアムステルダムで元気にしています、そして、とても大切されています。」と伝えました。

このプロジェクトは、イェッケのこの感謝の意から始まりました。それが今日、日蘭両国の多数のみなさんにご参加、ご支援いただき、仁王像をふるさとに帰すための、国際的なアートプロジェクトまでに発展したものです。

ISSHO-NI/ TOMO-NI :2019年、私たちは仁王像をデルフトブルーで再現し、ふるさとの奥出雲町横田へ帰すことができました。(* ISSHO-NI/ TOMO-NI参照)そして今、私たちは、この仁王像が、彼らのかつての住処だった門・仁王門(寺の門、仁王像の家、智恵の門)にたどり着くよう手助けをしたいのです。


仁王門 ― 入口ポータルと家ホーム 2021 / AIR(アーティスト・イン・レジデンス)横田

今年2021年、イェッケが日本人アーティスト宮地幸さんとコラボして、日蘭両国のみなさんと共に、門・入口ポータルの概念の機能性を模索し、仁王門の制作をスタートします。

仁王門は、横田のみなさんのご厚意により利用させていただくことになった旧銀行の建物・本町会館に設置され、仁王像の仮の家ホーム、又、プロジェクトの演壇プラットフォームとなります。

このAIR(アーティスト・イン・レジデンス)は、デルフトブルーの仁王像完成の2周年を祝う2021年11月23日をめどに、完結させる予定です。


しかし、コロナの影響と渡航規制により、当AIRプロジェクトは2022年に延期されることになりました。

そのため、プロジェクトの内容が変更となり、11月23日〜28日の6日間、オンラインでオランダと本町会館の会場をつなぐ、ハイブリット仁王門フェスティバルを開催いたします。